留学なしでも英語を上達させるには?英語劇でペラペラになった私の感動体験

最近、日本ではグローバル化や帰国子女や留学経験者の増加によって英語をしゃべれる人が増えたものの、まだまだ日本人はなかなか英語を話せるようになりません。中学から高校まで6年間も英語を学んでいるのに残念ですよね。

でも私は留学したこともなく、ネイティブスピーカーの友達がいるわけでもなく、英会話教室にも行かなかったのに、英語をしゃべれるようになったのです! しかもとても楽しく感動的な体験をしながら。

そこで今回は、日本に居ながらにして英語を上達させる方法をご紹介します。

留学なしでも英語を上達させる方法

英語を学ぶには日本にいるよりも、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語を母国語とする国に留学する方が上達するわけですが、留学なんて早々簡単にできるものではありませんよね。

でも留学しなくても英語を上達させることはできるのです。

それはどんな方法なのかをご説明する前に、そもそも何故、留学すると英語が上達するのかを考えてみましょう。

  1. 周りの環境が英語だらけになる
  2. 理解しようと、英語をよく聴き、よく見るようになる
  3. 英語を話さざるをえなくなる
  4. その英語が話されているときの状況、感情、思考を知る、体験する
  5. 英語が母国語の民族の歴史、文化、宗教など言葉の背景にあるものを理解する
  6. 気候、風土、習慣などの特性も言葉に影響していることを知る
  7. 英語を英語で理解できるようになる
  8. 自分の考えや感情をなんとかして英語で伝えようとする

以上が留学で英語が上達するポイントです。

それなら留学をしなくても、”これらのポイントをすべて満たすことができれば、英語を上達させる”と考えて生み出されたのが、”英語劇を通して英語を学ぶ”方法なのです。

実際、英語劇で私自身も私の仲間も先輩も、後輩も英語を上達させてしゃべれるようになったばかりか、世界へと羽ばたいて活躍している人たちがたくさんいます。

では、”英語劇を通して英語を学ぶ”とはどういう方法なのでしょうか。

英語劇って?

英語劇っていうと英語の寸劇を連想するかもしれませが、私がここで言う英語劇とは、ニューヨークのブロードウェイとか、ロンドンのウエストエンドでも上演されているような演劇やミュージカルを翻訳せずに英語のままで上演することをいいます。

たとえばブロードウェイ・ミュージカルの「ライオンキング」や「キャッツ」などを、日本人が歌もセリフもみんな英語で歌い、語り、演じるのです。

これを出演者もスタッフも全員大学生でやっちゃう英語劇サークル(東京学生英語劇連盟:Model Production)がありまして、私は大学2年から4年まで参加しました。

学生たちがスタッフやキャストとなって英語で演劇やミュージカルを作り上げることによって、私は留学経験がなかったのに、いつの間にか英語がペラペラになっていたのでした。

東京学生英語劇連盟: Model Production

英語劇を通して英語を学ぶ”という理念のもとに元ブロードウェイでの舞台経験をもつ故Richarad.A.Via氏により1967年に設立された大学生の団体です。毎年1回の英語劇公演を上演するために、首都圏の大学や専門学校より有志が参加。演出は英語を話すプロの演出家が担当し、稽古から本番まですべて英語で行っています。
https://model-production.jimdo.com/about-us/

なぜ英語劇をやると英語がしゃべれるようになるの?

英米の演劇やミュージカルを、日本人が英語のままで上演するという英語劇でなぜ、英語をしゃべれるようになるのでしょうか?

理由は4つあります。[それぞれ上の”留学すると英語が上達するポイント”と関連しています]

  • 演劇は日常のドラマだから生きた英語が学べる[4][5][6]
  • 頭でしか理解できなかった英語が心から出てきた瞬間に自分のものになる[4][7]
  • 英語をしゃべる環境をつくるから、英語がどんどん出てくる[1][2][3][8]
  • 演劇のセリフやミュージカルの歌詞は日常会話で使えるフレーズばかり[2][3][8]

英語劇で使う英語は、学校や英会話スクールとは違い、心と思考がつながった言葉を体で表現するので、文字づらだけではない生きた英語を体験できるからしゃべれるようになるのです。

詳しく説明しますね。

演劇は日常のドラマだから生きた英語が学べる

英語劇でとりあげる作品は、シェイクスピアなどの古典ではなく、今の言葉で書かれている現代劇を選びます。

演劇の台本には、時と場所が設定されていて、登場人物がいて、環境と状況も設定されています。そこで起こる出来事から生じる人間同士の悲喜こもごもが表現されています。

悲喜こもごもとは、登場人物たちの思考や感情のことですから、”このような状況の時にこんな言葉がでてくる”ということが台本の中から分かります。

英語劇を作る過程においては、台本をより深く理解するために過去の出来事、文化的な背景や習慣なども調べます。これらの要因も言葉に影響していることが分かると、英語をもっとよく理解することができ、英語を英語のまま理解することにつながります。

さらにセリフをしゃべったり、人物の行動をそのままやってみること、つまり演じることで英語を実体験できるのが演劇・ドラマで英語を学ぶことの最大のメリットです。

身体と感情と思考で英語を覚えるので、リアルに言葉を実感でき、自然にしゃべれるようになるのです。

頭でしか理解してなかった英語が心から出てきた瞬間に自分のものになる

英語の日本語訳は知っているし、頭では理解できるけれども、どうも気持ちに訴えない、しっくりいかない英語のフレーズってありますよね。

私の場合はこのフレーズでした。


“I knew it.”

訳すと、「私は知っていた。」「私は分かっていた。」


ある出来事が起きたときに、その場にいた人が「私はそのようなことが起こることは想定していた。知っていたんだよ。」というような場合に使うフレーズだと頭ではわかっているのですが、心ではよく分からないフレーズでした。

ところが、ニール・サイモンというアメリカ人作家の喜劇 “God’s Favorit” の台本のなかで”I knew it!”というセリフが出てきたとき、”ああ、こういう気持ちなんだぁー”と心で分かったのです。


「お前はいつかやらかすと思っていたけど、やっぱり、やらかした!」


という思いが込められていることが分かったときこそ、私の中で “I knew it.” という言葉と自分の心がつながった瞬間でした。

英語劇では言葉と心がつながる体験ができるので、自然に英語が自分のものになってきます。

英語をしゃべる環境をつくるから、英語がどんどん出てくる

英語をしゃべれるようになりたいのなら、英語のネイティブ・スピーカーがいる国に住んでしまうのが一番手っ取り早い方法です。英語を話さざるをえないですから自然に上達します。

でもそう簡単に留学とか移住とかできない、だったら日本に居ながらにして英語を話す環境を作ってしまおうと、英語劇サークルのメンバーが集まるところではすべて英語でしゃべらなければならないということになっています。

”英語がネイティブ(母国語)でない日本人同士が、お互い上手でもない英語で会話をすることでほんとに上達するの?”という疑問がわくかもしれませんね。

確かに、お互いの英語は正確かどうか分からないです。でも、ここではとにかく英語をアウトプットする、つまり口に出してみることが大切な目的なのです。

何故なら日本人が6年間も英語を勉強しているのにしゃべれないのは、英語をインプット、頭の中に入れるばかりで、しゃべる機会が極端に少なかったことが原因だからです。

この方式は正解でした。私も英語が得意で6年間みっちり勉強しましたが、話す機会がまったくなかったのでしゃべれませんでした。

でも、英語サークルの仲間と英語で話すうちに、今までインプットしてきた英語がどんどん出てきたのでほんとにびっくりしました。

自分の口から英語がどんどん出てくるのは嬉しいものです。そうなると、間違いを気にせずにますますしゃべるので自信がわいてきました。

そこなのです。日本人は6年間習った英語の蓄積があるはずなのに、間違えるのを気にして英語をしゃべりたがらないことも、日本人が英語をしゃべれない原因なのです。

”でも、英語でなんて言っていいのか分からないとき、単語を知らないときはどうするの?”とお思いでしょう。

そういう場合は、私は自分が知っている英語を総動員してなんとか説明するようにしました。

もしくは演劇方式を使って、言いたいことを体で表現、ジェスチャーするとか、絵に描くとかしました。

最後の手段はネット検索したり、翻訳機を使うのでしょうが、その前にぜひ頑張ってしゃべるようにしてみてください。そうすることで、英語の筋トレになりますよ。

私たちには6年間英語を学んだ蓄積があります。だから間違いを恐れず、とにかくしゃべりましょう。そのうちどんどん英語が口から出てくるようになります。

演劇のセリフやミュージカルの歌詞は日常会話で使えるフレーズばかり

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日常の悲喜こもごもをえがいたのが演劇ですから、登場人物のセリフは覚えておくと使えるフレーズばかりです。

ミュージカルの歌詞なんかは人の言葉が感極まって、普通にしゃべれなくなり、とうとう歌になってしまったようなものですから、感情を表現するときのフレーズとして覚えておきたいです。

状況や感情も一緒に覚えておくと、似たような場面に出くわしたときすぐに使えます。

教材としては、ミュージカルをおススメします。歌になっていると覚えやすいですし、ミュージカルの俳優さんは大劇場の隅々まで聞こえるようにハッキリときれいに発音してくれるからです。

私は大好きなミュージカル、”Jesus Christ Superstar”と”HAIR”のサウンドトラックを何度も何度も聞いて、歌詞を全編英語で覚えました。(40年たった今でも忘れていません!)

あとは、好きな映画やテレビドラマのDVDを何度も見て、使えそうだと思うフレーズを覚えるのもいい方法です。その場合、英語字幕がでる設定にしておくと、文字と共に覚えられますよ。

演劇のセリフやミュージカルの歌詞は日常で実際に使えるフレーズばかり。状況や感情も一緒に覚えておいてどんどん使いましょう。

まとめ

いかがでしたか。留学しなくても英語を上達させることができます。私の場合は大学生の仲間とともに英語劇を作り上げることで英語をペラペラしゃべれるようになりました。

演劇は日常の悲喜こもごもを描いたドラマなので生きた英語を学べます。状況や感情がひもづけされているので、覚えた言葉は自分のものになります。

英語しか話せない環境をつくり、間違ってもいいからとにかくしゃべることで6年間インプットしてきた英語をアウトプットします。そうするとどんどん英語が口から出てくるようになるのです。

ミュージカルなど自分の好きな作品から実際に使える英語のフレーズを覚えて、どんどんしゃべっていくとますます楽しく英語を学ぶことができますよ。

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