ニューヨークの地下鉄に初乗車する前に知っておきたい乗り方ガイド

”ニューヨークの地下鉄に初めて乗る方に乗り方をお教えします”なんて言ったら、”そんな簡単なことを何故わざわざ教えられなければいけないの?”と不思議に思うかもしれませんね。

実はニューヨークの地下鉄に乗るのは一苦労なのです。

地下鉄の入口を間違えやすいですし、券売機の使い方が分かりにくいですし、自動改札を通るのだってスムーズにいきません。しかも電車は時間通りに来ません。

だから日本の地下鉄と同じ感覚でいると、あちらこちらで迷ったり、混乱したり、訳が分からなくてすごく戸惑うのです。

そこで今回は、ニューヨークの地下鉄に初めて乗るときに困らないように乗り方のコツを詳しく説明しますね。

ニューヨークの地下鉄の基礎知識

ニューヨークに地下鉄が開通したのは1904年、明治37年の10月のことです。その当時に敷かれた線路の上を今でも地下鉄が走っているなんてほんとに凄いことですよね。

運営するのは、MTA(Metropolitan Transportation Authority)「メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー」というニューヨーク州の独立公益法人で、市内のバスやニューヨーク州の鉄道なども運行させています。

ニューヨークの地下鉄はニューヨーク市の5つの地区(マンハッタン、ブルックリン、クイーズ、ブロンクス、スタテンアイランド)に路線が張り巡らされていて、年中無休、24時間運行しています。

ニューヨーク地下鉄の主な路線

ニューヨークの地下鉄の路線には名前がついていますが、呼ばれることがなく、路線名は数字またはアルファベットで呼ばれます。

Express Train(急行)とLocal Train(各駅停車)がありますが、日本のように「急行」・「各停」とは表示されていなくて、番号またはアルファベットで急行か各停かを区別します。

車体の横に路線番号、始点駅、終点駅の名前が表示してあるのでここを確認してください。

上の画像は、1トレイン・「242番街・ブロンクス」⇔「サウスフェリー・マンハッタン」を結ぶ路線で、各駅停車です。

下記に主な路線をまとめておきますね。

“Take the A train”「A列車で行こう」というジャズの名曲は地下鉄の路線のことだったんですよ。

Train Services
路線
Line Name
路線名
Express
急行
Local
各停

1 2 3Broadway - 7th Ave.
ブロードウェイ - 7番街線
2 3
4 5 6*Lexington Ave.
レキシントン街線
4 5 6
7*Flushing
フラッシング線
A C E8th Ave.
8番街線
AC E
B D F M6th Ave.
6番街線
B DF M
N Q R W Broadway
ブロードウェイ線
N QR W
J ZNassau St.
ナッソー通り線
J Z
LCanarsie
Lライン
L
GCrosstown
横断線
G
SVarious shuttles
シャトル
S

地下鉄路線図 Subway Map

地下鉄に乗る前に路線図を手に入れておくとより分かりやすくなります。

路線図はMTAの公式サイトからダウンロードできますし、地下鉄の駅の窓口や旅行者案内所などで無料で貰うことができます。

ニューヨーク地下鉄マップ2019年7月版

路線図の注意点

同じ駅名が複数ありますので注意してください。路線(ライン)が異なると別の場所に降り立つことになってしまいます。

旅行のガイドブックには、最寄りの駅名と何ラインかが表示されているので、確かめてから出かけましょう。

また、急行に乗るときは目的地の駅に止まるかどうかもチェックしましょう。

○白丸の駅はExpressとLocalが止まる駅、●黒丸の駅はLocalのみしか止まらない駅を示しています。

おススメの乗車案内アプリ

Googleの案内も便利ですが、乗車案内アプリとしておススメなのは、Citymapper Transit Navigation Appです。

行きたいところの名前を入力すれば、電車の時間も分かりますし、乗り換えに便利な車両の場所なども分かります。

ニューヨーク地下鉄の料金

地下鉄の料金は一律で2.75ドル。切符はなくメトロカードという磁気ストライプ式のカードを改札機に通します。

料金については以下の記事に詳しく説明がありますのでご覧ください。

[2019年版]ニューヨーク地下鉄の料金とお得なメトロカードの買い方

ニューヨーク観光の足として地下鉄やバスを使うつもりなら、真っ先にメトロカードを買っておくことをオススメします。

ニューヨーク地下鉄のラッシュアワー

地下鉄のラッシュアワーは、7AMから10AMと、4PMから7PMです。

乗り慣れない観光客としてはラッシュアワーを避けましょう。

 

以上が基礎知識です。

そしてここからは初めてニューヨークの地下鉄に乗る方のために順をおって乗り方を説明していきますね。

迷わずにニューヨークの地下鉄に乗る方法

まず、”地下鉄の駅ならどこから入っても大丈夫”とは思わないでください。

思いがけないことが起こりますから。

地下鉄の入口に入る前に必ず確認しておくこと

Rector Street Station = 「レクターストリート駅」
Uptown & The Bronx = 「アップタウン&ブロンクス方面」
1 =「1番路線」

上の画像の表示について説明します。

これは1番路線の「レクター・ストリート」駅の入口で、アップタウン&ブロンクス方面、つまりマンハッタンの北部へ行く電車に乗るための入口です。

ここで注意していただきたいのは、このようにわざわざ「行先方面」が表示されている場合は、その方向へいく電車にしか乗れないということなのです。

ですから反対方面(ダウンタウン&ブルックリン方面)に行きたい人がここから入って、改札を通ってしまった場合、反対方面にいく連絡通路がないので、いったん改札を出て道路の向こう側にある入口から入り直さなければならないのです。

したがって1回分の運賃が無駄になってしまいます。

「タイムズスクエア」駅や「グランドセントラル」駅などの大きなターミナル駅の入口はどの方向にでも行けるようになっていますが、たいがいのニューヨークの地下鉄の駅はこのように入口が方向別となっているのが普通です。

よくよく方向を確認してくださいね。

さて上の画像では駅名の下にもう一つ大事なことが書いてあります。

Enter with or buy Metrocard at all times or see agent at NE corner of Rector St & Greenwich St

この入口はどうやらあらかじめメトロカードを持ってないと駅に入れないようです。

つまりメトロカードの自動販売機がない無人の改札口になっているので、メトロカードを持ってなければ反対方面の入口の窓口で買いなさいということです。

とにかく駅の入口に表示されている文言は無視せず、必ず確認してくださいね。

地下鉄出入口の丸いランプをチェック

ニューヨークの地下鉄は24時間運行していますが、出入口も24時間入れるわけではありませんので、ご注意くださいね。

どの入口が開いているかを見分ける方法は、駅の入口のランプです。

上の画像の両端に立っている丸いランプは上半分がですが、これは24時間開いている出入口です。

上半分がの場合は、出口専用もしくは時間によっては出入口となります。

地下鉄の入口に入る前にチェックするべきポイントまとめ

  • 自分の目的地は何駅に近いのか?
  • それは、何路線(ライン)にあるのか、数字もしくはアルファベットを確認。
  • それは、Uptown=北方向にあるのか、Downtown=南方向にあるのかを確認。
  • 赤いランプがついている所は出口専用なので避ける。
  • 路線(ライン)の記号と方向を確認したうえで入口へ降りて行く。

ニューヨーク地下鉄の改札機を通るには技術が必要?

この画像はニューヨークの地下鉄の自動改札機でturnstile(ターンスタイル)といいます。

turnstile(ターンスタイル)の通り方は、メトロカードのMetroCardと書いてある面を自分の方向に向けて、溝に差し込んで前へ押し出すようにスライドさせます。

(スライドさせることをswipe(スワイプ)と言います。)

改札機のEntryと書いてある矢印の下にあるスクリーンにGoと出たら、レバーを押し出して前へ進みます。

退場するときはメトロカードをスライドさせる必要はなく、レバーを押し出して外に出ればせばいいだけです。

実に簡単なことのように思えますよね? なのに、この改札機は観光客ばかりではなく、ニューヨーク市民をも困らせるほど難しいのです。

何がそんなに難しいのかは次の映像を見てください。

ニューヨーカーのヒラリー・クリントンさんも5回失敗

2000年からニューヨークに住む、ヒラリー・クリントンさんも地下鉄の改札機をスムーズに通れないようです。

改札機を通れない!エラーメッセージと対処法

上の映像のとおり、ヒラリーさんもメトロカードをスワイプさせるスピードの加減が難しくて5回も失敗していましたね。

メトロカードをスワイプするスピードは早すぎてものろすぎてもだめなのです。

では、どうしたらいいでしょうか?

こんなエラーメッセージが出たら、以下のように対処してください。

“Please swipe again”「もう一度スワイプしてください」

もう一度スワイプしなおしてください。または他の改札機でスワイプしなおしてください。

何回かやり直しても課金されませんから、焦らないで、スワイプのスピードを変えてやり直してみてください。

“Swipe card again at this turnstile”「この改札機でもう一度スワイプしてください」

他の改札機に移らず、同じ改札機でもう一度スワイプしてみてください。

他の改札機でやるとPay-Per-Ride MetroCardの場合は追加課金されてしまいます。

Unlimited Ride Metrocardの場合は18分間入場出来なくなります。*

乗り放題のメトロカード(Unlimited Ride Metrocard)でもいったん改札を通ったら、18分間改札を通れない仕組みになっているので、18分間待つか、歩いて次の駅に行くか、バスに乗るか、時間がないなら駅の係員に事情を話してください。
“See Agent”「係にお話しください」

カードに問題があるようですので、駅窓口の係員に話してください。

トラブル解決の裏技

まずは、エラーメッセージが出ても慌てないでください。

はっきり言って、この自動改札機の性能とメトロカードの磁気の感度が良くないのです。

だから通れないのはあなたのせいではありません。

とは言え、何度もスワイプし直してダメなようでしたら、駅の係員に助けを求めたいところですが、無人改札でこのようなことが起こったら困りますよね。

なので、裏技をお教えします。

改札のそばには通用口があります。そこの前で待っていてください。

その通用口から出てくる人がいたら、ドアを押さえておいてするっと入ってしまうのです。

または、すでに駅構内に入っている通りすがりの人に開けてもらってください。

でもあくまでもこれは係員がいない場合の仕方がない対処法だということを覚えておいてくださいね。

もう改札機にイラッとしない?タッチ&ゴー・システム開始!

ニューヨークの地下鉄でもついに、OMNYという”タッチ&ゴー”の運賃決済システムが2019年の5月から導入されました!

スマホやクレジットカード、銀行カード、またはApple Watchのようなウェアラブル端末を改札のスクリーンの上にかざして運賃を支払う方法です。(使用するためには登録が必要となります。)

これならスワイプのスピードなんか気にせずにスムーズに入場できます!

現在のところ、地下鉄の4、5、6番路線の「グランドセントラル」駅から「アトランティック・アベニュー・バークレー・センター」駅の改札にてと、スタテンアイランドの全バス路線だけで導入していますが、2023年までには地下鉄、バス、通勤電車のすべてに導入されるそうです。

ただし、今のところPay-Per-Ride MetroCardのように地下鉄の一律料金2.75ドルをその都度決済する機能だけで、Unlimited Ride MetroCardのような乗り放題機能はないとのこと。

観光客としてOMNYの恩恵を受けるにはまだしばらく待たないといけないようですね。

ニューヨーク地下鉄の乗り方 まとめ

いかがでしょうか。ニューヨークの地下鉄は乗りこなせば安いしとても便利な足になります。でも初めて乗るときにはいろいろ分かりにくいところがありますので、事前に読んでおいてくださいね。

  • 最初にメトロカードを買っておく
  • 行きたい駅の路線と急行が停車する駅か、各停だけの駅かどうかを確認しておく
  • Uptown方面かDowntown方面かを確認しておく
  • 路線番号・記号と方向を確認のうえ、駅の入口に入る
  • 改札機でエラーメッセージがでても慌てないこと

最後に乗り方をまとめた動画をご紹介します。英語だけですが参考にしてください。

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