
世界のトレンド最先端のニューヨークに行くなら、これは絶対に食べて来なければというおしゃれでインスタ映えする話題のグルメはたくさんありますよね。
でもニューヨークの庶民的なファストフードの定番であり、王道のB級グルメとして今でも変わらずニューヨーカーに愛されている典型的なニューヨーク名物(New York-style foods)もぜひ食べて来てほしいのです。
何故ならその食べものにはニューヨークに移民してきた人たちの汗と涙と思いが詰まったニューヨークの食文化の味と香りがするからです。
そこで今回は、これは外してはいけないとニューヨーカーに強くすすめられたニューヨーク名物の食べ物をご紹介しますね。
Contents
ニューヨーク通ならこれを食べるべし
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ニューヨークはさまざまな文化の入り混じった移民たちで構成されている街。食事に関してもそれぞれのお国から持ってきて、だんだんとニューヨーク風にアレンジされて広まり、今やニューヨーク独自の食べ物としてニューヨーカーたちに愛されています。
中でもこの3つはニューヨーク独自の食文化を味わえる典型的な食べもの。一度でいいので是非食べてみてください。
- ニューヨークスタイル・ピザ
- パストラミサンド
- LOXベーグル
それでは一つずつ解説します。
ニューヨークスタイル・ピザ New York-style pizza
イタリアからの移民が1900年代にナポリスタイルのピザをニューヨークに持ち込んでニューヨークスタイルのピザを作りました。
全体的に皮が薄いのにふちの部分は厚くてパリッとしているのが特徴。トマトソースとモッツアレラチーズの細切りが伝統的なトッピングです。
ニューヨーク市の水道水に含まれたミネラルが独自の味と皮の食感を生み出しているのがニューヨーク風とも言われているようです。
でも味じゃないんです。ニューヨークスタイル・ピザのニューヨーク的なところは。だって味としては日本で食べるピザと何ら変わりはないのですから。
最初に間違ってはいけないのは、ニューヨークスタイルのピザを食べる場所です。トレンディでおしゃれなピッツェリア(pizzeria)ではなく、街角のごく大衆的なピザ屋の店先で食べなければなりません。
くれぐれもタイムズスクエアとか観光地の周辺で食べないでくださいね。
どこかへ移動する途中で見つけた小さなピザ屋でいいので店に入ってみてください。そこには日本では見たことがない大きさのピザが店頭に並んでいます。
ニューヨークスタイル・ピザの直径は45cmぐらい。8枚にスライスされていてもまだ大きいです。
注文すると温めてくれて、上の画像のように紙皿からはみ出たピザを渡されます。
これを食べやすいように縦に半分に折って食べるのがニューヨーカー流。
ピザ屋の店先のベンチに座って街の人々の往来を見ながら食べるのもよし、”to go”(持ち帰り)にしてもらって公園に行って食べるのもよしです。
ニューヨークスタイル・ピザはここで食べられる
ニューヨークスタイル・ピザはどこで食べてもはずれがないと思いますが、ニューヨークで最も有名なピザ屋さんRay’s Pizzaならすぐに見つかりますよ。
東京でニューヨークスタイル・ピザを食べるならここ
なんと、東京の北区に本物のニューヨーカーが作るニューヨークスタイル・ピザの店があります!
ホームページも英語なので雰囲気がばっちり伝わりますでしょう。
ラッコズ ニューヨークスタイルピザ (ROCCO’S NEW YORK STYLE PIZZA)
住所:東京都北区王子本町1-1-24-101 電話:03-3906-9710
アクセス:王子駅[北口]から徒歩約3分
営業時間:水曜~金曜11:00~14:00、17:00〜21:00、土日11:00〜21:00 定休日:月曜・火曜
パストラミサンド Pastrami Sandwich
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いかにもクドイって感じの肉がこれでもかとばかり大量に挟まっているのがニューヨークのパストラミサンド。もうこうなったらサンドイッチになんかしないで肉だけ皿にのせてくださいって感じですよね。
私が20代はじめに初めてニューヨークへ行ったとき、元ニューヨーカーの友人から勧められて食べたのがこのパストラミサンドでした。
ニューヨークスタイル・ピザのように紙皿にのせられたパストラミサンドをテイクアウトしたものの、肉が多すぎて食べるとボロボロと肉が落ちて食べにくいったらありゃしないのです。
でも、塩味がしみた柔らかい肉につぶつぶマスタードがピリッときたパストラミがとっても美味しくっておいしっくって、それ以来病みつきになっちゃいました。
パストラミの肉は牛の肩バラ肉、塩味は肉を燻製にする前に塩漬けにしたから、そして病みつきになった味はあらびきコショウ、ニンニク、コリアンダー、パプリカ、オールスパイス、マスタードなどの香辛料。
19世紀後半に東欧のユダヤ系移民によってアメリカにもたらされ、デリカテッセンというサンドイッチや持ち帰り用の総菜を販売する店で製造販売されてます。
パストラミもやっぱりニューヨーカー庶民の食べ物なので、おしゃれなレストランではなく、ニューヨークのそこかしこにあるデリカテッセンで食べてくださいね。
パストラミサンドを食べるならNY老舗のデリで
ロウアー・マンハッタンのカッツ・デリ店内 inside of KATZ’S DELI
上の画像は1989年公開の映画「恋人たちの予感」(原題”When Harry Met Sally…”)のロケ地となったロウアー・マンハッタンのKazz Deliの店内です。
見ての通りご近所の人たちが集まるような庶民的な雰囲気のお店ですが、創業1888年、ニューヨークでもっとも古いデリカテッセンです。
ここにはパストラミサンドを始め、ニューヨークのユダヤ人系移民の食事ができますので、一度行ってみてくださいね。
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Katz’s Delicatessen (カッツ・デリカテッセン)
205 E Houston St, New York, NY 10002
http://katzsdelicatessen.com/
LOXベーグル LOX bagel
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おそらくこれが一番知られていないニューヨーク名物のLOXベーグル(ロックスベーグル)とは、スモークサーモンとクリームチーズをベーグルに挟んだ食べ物でユダヤ系移民が持ち込んだ食べ物です。
”これを食べなければニューヨークに来たと言ってはいけない”というぐらいの勢いでニューヨーク大学付属の語学学校の先生が教えてくれました。
偶然にも私の住んでいたアパートのすぐ近くにユダヤ系の食品を売っているゼイバーズというスーパーがあり、LOXをそこで発見しましたが、実際に食べてみるまでに数か月かかりました。
スモークサーモンとクリームチーズを組み合わせに違和感を持ちましたので。
食べてみた感想としては、”この組み合わせ自体が独特だなあ、ニューヨークだなあ”というところでやめておきます。
LOXベーグルはゼイバーズのカフェで食べられる
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1998年公開の映画「ユー・ガット・メール」(You’ve Got Mail)にも出てきた1934年創業のグルメ食料品店ゼイバーズ(ZABARS)のカフェに行ってみてください。
ここはユダヤ系アメリカ人御用達のお店。LOXだけではなく、パストラミサンドも味わえます。
ついでにZABARSの店内にも行ってみましょう。食品だけではなく、トートバッグやキッチングッズなども販売していますのでお土産探しの役に立ちますよ。
ZABARS(ゼイバーズ)
2245 Broadway, New York, NY 10024
まとめ
いかがでしたか? ニューヨークの庶民的なファストフードの定番であり、王道のB級グルメとして今でも変わらずニューヨーカーに愛されている典型的なニューヨーク名物(New York-style foods)は、ニューヨークスタイル・ピザ、パストラミサンド、そしてLOXベーグルでした。
どれもちゃんとしたお食事の席で食べるというよりは、軽いランチでとか、間食、小腹空きのときに食べるというようなものでしょう。
でもこれらの食べ物はニューヨークにやって来た移民の人たちが祖国の味と文化を保つために食べ続けてきたものなのです。
ニューヨークの味ってどんなのか一度は食べてみてはいかがでしょうか。