
初めてニューヨークに行こうとしている方で、タバコやお酒が好きな方は事前に知っておいていただきたいニューヨークのルールがあります。
日本でフツーにやっていることが、ニューヨークでは罰金ものの問題行為になる可能性があるのです。
”でも、観光客だから知らなかったってことで許されないの?”と思うかもしれませんが、観光客でも容赦なしという場合があるので、軽く考えないでくださいね。
そこで今回は、事前に知っておくべきニューヨークの喫煙と飲酒に関するルールについてご説明いたします。
Contents
ニューヨークで喫煙する場所を探すのは至難の業
[ニューヨークの街角でよく見かける「これより先は禁煙」の表示]
ニューヨークでは市民の健康増進を目的に喫煙規制されています。
飲食店など屋内の公共の場では全面禁煙でしたが、2011年から公園やビーチなどの野外でも禁煙になり、今や喫煙できるところは場所はほとんどないと言ってもいいくらいです。
アメリカのどの都市よりも厳しいルールですので、ニューヨークを訪れる前に喫煙ルールを把握しておきましょう。
ニューヨークはどこの場所でも禁煙と思っておこう
ニューヨークでは個人宅や個人の車などプライベートな場所以外、ほぼどこでも禁煙です。
これは法律なので、指定の喫煙所以外で喫煙をした場合には50ドルの罰金が科せられます。
”携帯灰皿を持ってお店の外や路上に行けばいいだろう”などと、日本と同じ感覚で気楽に考えていると痛い目に合います。
”観光客だから知らなかった”が通らない場合もありますので、喫煙可能な場所をよくよく確かめてルールにしたがって喫煙してください。
ニューヨークではこんな場所まで禁煙
屋内:公共施設、商業施設、病院、美術館、博物館、オフィスビル、映画館、劇場、ライブハウス、コインランドリー
飲食店:レストラン、カフェ、ファストフード、バー、パブ、クラブ
公共交通:空港、飛行機、駅、プラットフォーム、電車、バス、タクシー
野外:公園、広場、ビーチ、スイミングプール、遊技場、ゴルフ場、野球場、広場
道路:遊歩道など歩行者専用道路
*電子タバコにもこのルールが適用されます。
路上での喫煙にも注意が必要
アメリカの大手コーヒーチェーン、スターバックスは、2013年6月から「店舗から25フィート以内での喫煙を禁止」というルールを決め、施行しています。
*25フィートとは約7.6メートル
ニューヨークにはいたるところにスタバがありますので、路上での喫煙は近くにスタバがないかどうか気にしてください。
同様にスタバ以外の個人商店でも、「店の付近では禁煙」としていることもありますので、”NO SMOKING”の表示に注意してください。
なお、歩きたばこは今のところ禁止にはなっていませんが、2018年3月に歩きたばこを禁止する法案が提出されたそうなので、時間の問題ですね。
そもそも多くのニューヨーカーが受動喫煙を嫌っていますので、歩きたばこは迷惑がられます。
どこで喫煙できるのか?
- 個人宅、個人の車内
- 路上:ただし25フィート(7.62m)以内などの制限有り
- 喫煙所:一部のホテルやビルなど
- 喫煙可とされたホテルの客室
- 葉巻やタバコの販売が許可されているバー Cigar / Cigarette bars (ただし、入店に制限有り)
このように喫煙できる場所はとても限られているので、喫煙所を見つけるためには、現地の喫煙者が集まっている場所に行き、彼らに尋ねるのがいいと思います。
喫煙できるホテル
ニューヨークに観光旅行する場合は泊まるホテルに、喫煙者用の客室があるかどうかを確認してから予約を入れましょう。
でも喫煙可能な客室があるホテルはマンハッタン内では、ホリデイイン・ニューヨークのみのようです。
または喫煙所があるホテルに泊まるようにしましょう。これも数があまり多くありませんけれども。
- ペニンシュラ ニューヨーク
- ザ キタノ
- ホテル ジラフ
- ホテルプラザアテネ ニューヨーク
- ザ ミルバーン ホテル
- ハワード ジョンソン マンハッタン
- ハンプトンイン ソーホー など。
ニューヨークで禁煙にトライしてみる

ニューヨークは喫煙者を排除しようとしているのではなく、ニューヨークに住んでいる人でも訪れる人でもすべての人たちが快適であることを願っているのです。
喫煙はあなた自身の健康にも、周りの人たちの健康にも悪影響があることはご存知だと思います。
ですからこんなに厳しい喫煙ルールに縛られるよりは、ニューヨーク旅行を機に禁煙してみるのはいかがでしょうか?
周りに喫煙者がいなければ、つられて吸ってしまうということになりにくいと思います。
それにニューヨークではタバコの最低価格がなんと1箱13ドルで全米1の高額だそうですから、節約にもなります。
ニューヨークの飲酒ルール

喫煙と同様に日本と同じ感覚でお酒を飲もうとすると法にふれる場合があります。
また、ニューヨーカーは酔っ払いに対して日本ほど寛容ではありません。
人前で酔っぱらって周りの人たちに迷惑をかけるなんてことはダサいのでマナーをわきまえ、節度をもってお酒を楽しんでくださいね。
飲酒の年齢制限
飲酒も喫煙と同じく21歳からで、飲酒する場合も購入する場合もID(身分証明書)の提示が義務付けられています。
クラブやバー、ライブハウスなどお酒を提供するところでは、お酒を飲まない人でも入店する時点でIDの提示を求められますので、パスポートを持ち歩きましょう。
飲酒の時間制限と売り場制限
レストランやバーでお酒を飲める時間についても制限があります。
お店は午前4時から午前8時までお客さんにお酒を提供してはいけないのです。
また、ワインや、ウィスキー、ブランデー、コニャック、ウォッカ、ジンなど蒸留酒(spirits)は酒屋でのみ販売を許可されています。
ビールはスーパーやコンビニ、デリでも販売が可能というルールがあります。
これも日本と大きく違いますね。
野外での飲酒は違法
日本人が最も注意をはらうべきニューヨークの飲酒ルールは、野外での飲酒が法律違反ということです。
つまり、公園、ビーチ、電車やバスなどの乗り物のなかや、歩きながらの飲酒もダメです。
だから残念ながら(?)ニューヨークの公園ではお花見はできません。(飲酒しないピクニックならOK)
また、アメリカでは人前で酔っぱらうことは嫌われているようで、酔っぱらったお客の入店を断るお店もあります。
くれぐれも酔っぱらって路上でたむろしたり、大声をあげて騒いだりしないように気をつけてくださいね。
まとめ
いかがでしたか? ニューヨーク市における喫煙と飲酒のルールは法律ですからマンハッタン内だけではなく、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランドでも適用されます。
主なルールをまとめますのでニューヨークへ行く前によくおさらいしておいてくださいね。
- 喫煙と飲酒できる年齢は21歳から
- 厳しく年齢確認されるのでパスポートを持ち歩くこと
- ニューヨーク市内ではほとんど喫煙できる場所がないと思おう
- 歩きたばこは迷惑がられる
- 禁煙の場所で喫煙したら罰金50ドル
- 午前4時から午前8時までは店で酒類が提供されない
- 酔っ払いは嫌われる
- 野外での飲酒は違法