
社会人として毎日頑張って仕事をしているあなたは、ある日ふとこんなことを思ったことありませんか?
”来る日も来る日も職場と自宅を行き来して、同じことを繰り返すだけで年月が経っていく…私の人生このままでいいの?”
私もそうでした。社会人になってから10数年、自分なりに頑張って働いてきたけれども、歳をとるばかりで何も変わらない自分の人生。
あせりを感じるのですが、何をどう変えたらいいのか分からないし、どこから始めたらいいのかも分かりませんでした。
でも、そんな風に思うときこそ、人生を変えるチャンスなのです。
人生を変えるきっかけっていろいろあると思いますが、私の場合は海外留学でした。
そこで今回は、海外留学に興味をもっている社会人の方々へ、人生を変えるほどの経験となる海外留学の素晴らしさについてお話しいたします。
なお、ここでは社会人の海外留学の方法については説明しておりませんことをおことわりしておきます。
Contents
なぜ社会人留学が再就職に不利にならないのか?
社会人はキャリアの中途で留学したら、帰国後に再就職するのは年齢的にも不利にならないのかと心配する方は少なくくないですよね。
でも、大丈夫です。留学経験を最大限にあなたのアピールポイントにすればいいのです。
語学力の向上はもちろん、それに加えて留学で何を経験して、自分はどう変わったのか、人間的にどのように成長したかを自分の強みとしてアピールすればいいのです。
もし留学が不利になるとしたら、それはあなたが留学前とまったく変わってなかった場合が不利になります。
そして年齢を気にしているとしたら、こう自問してください”年齢で落とすような職場に勤めたいのか?”と。
また、今の職場に居続けたいなら、会社がバックアップするキャリアアップ留学制度がないのか、休職することは可能なのか、いったん退職しても再雇用してもらうことは可能なのか調べてみてください。
もしくは、再就職先の求めている人材について調べて、必要なことを学べる留学先を選んではいかがでしょうか。
例えば、MBA(経営学修士)とかCPA(公認会計士)など資格や専門性を身につけるために留学するのです。
私の友人も社会人になってからアメリカに留学しましたが、留学中も仕事を続け、帰国してからもその仕事を継続することができました。
何故なら彼は日本にいるときからオフィス以外のところで自由な時間に遠隔で働く「リモートワーカー」(ノマドワーカー)でしたので、海外でもインターネットがつながる環境とパソコン一つで日本の仕事を続けられたからです。
このように今はいろいろな職業や働き方がある時代です。
ですから再就職のことは気にし過ぎないでいいんです。
それよりも海外留学中に自分に向き合って、充実した時を過ごして、人生を変えるほどの経験にしてください。
ここでしか得られない素晴らしい経験は帰国後もきっとあなたの強みになりますよ。
なぜ社会人留学で人生が変わるのか?
学生のときや若いときではなく、いったん社会人を経験してから海外に渡って再び学生になることは、大変スリリングでドキドキする冒険、アドベンチャーです。
アドベンチャーは何が起こるか分からないもの。けれども、このアドベンチャーが人生を変えるほどの経験となるのです。
そうは言っても、”仕事はどうするの?”、”帰国したら就職先あるの?”、”いい歳してそんな若者みたいなことできるの?”などいろいろな不安やリスクを考えることでしょう。
40歳にして海外留学した私にはそういう懸念事項やリスクを知っています。それでもなお私は、社会人の海外留学をおススメします。
その理由は
- 異文化との出会いが考え方に影響し、人生が変わる
- 自分に向き合うので、自分らしさを発見する
- 社会人だからこそ海外留学で成長する
それではひとつひとつ説明していきますね。
異文化との出会いが考え方に影響し、人生が変わる

いろいろなことを経験し、いろいろな人と出会った社会人だからこそ、環境の変化や異なる文化や民族の考え方を理解しようとする心と態度があると私は思います。
そういう姿勢が海外留学においてとても重要ですし、それがその人の人生を変えることにつながるのです。
順を追って説明しますね。
海外留学は外国に行ってそこに住みながら学校に行くので、当然、環境が変わり、日本とは異なる文化や習慣のもとでの生活が始まります。
慣れないうちは違和感だらけですが、暮らしているうちに受け入れられるようになり、この文化のもとではこういう暮らしの習慣が最もふさわしいものなのだと、理解できるようになります。
現地の人たちと触れ合っていくと、彼らの常識、価値観、ものの見方が日本人と違うところに出会います。それらは時に理解しがたいことも含まれています。
そんなとき相手と違うところに無理やり合わせたり、拒否したりするのではなく、異なった考え方、ものの見方、価値観を理解しようとするコミュニケーションをとるのです。
そうすれば自分の今までの考え方やものの見方そして価値観を別の方面から見るようになります。
ここが海外留学の醍醐味だと私は思います。
私は多種多様な民族や文化が共存するニューヨークに留学したので、お国柄でこんなにも考え方が違うのかと驚くと同時に、”ああ、そういう見方もあるのか”とものごとを多面的に見るようになりました。
自分の人生に対しても別の視点から見ることができてくるので、人生が変わるのです。
まとめ
- 海外に住むことで異文化や習慣への理解が深まる。日本の良さも見えてくる。
- 現地の友達をつくることで、異なる考え方を知り、理解しようとする。
- 自分のことも分かってもらおうとコミュニケーションをとる。
- 互いに受け入れることができる。
- 自分の人生に対して別の視点から見ることができるので、人生が変わる。
自分と向き合い、自分らしさを発見する海外留学
海外留学の場合、「学生ビザ」をもって滞在しますから、現地で就労してお金を稼ぐことはできません。(インターンシップや研修目的のための労働で賃金をもらうことはできます。)
ということは、否が応でも勉学にいそしむことしかできないのです。
でも今まで忙しかった社会人生活から離れて勉強と生活だけに集中することで、人生にとって大変重要な時間をつくることができます。
まず、これまでの心と体の疲れを癒すことができます。
そして、ゆっくりと自分に向き合って、人生の目的とか、本当にやりたいことや、自分らしさについて考える時間ができます。
こういう時間をとることで、あなたの頭と心は落ち着きを取り戻し、こんな思いが出てくることでしょう。
- 感謝の思い
- 今まで当たり前と思っていたことに感謝
- 親や兄弟、友人、周りの人たちのおかげでここまでこれたんだと感謝
- 自分を見つめ直す
- 過去に自分が何を求めていたのかわかる
- 自分が今まで見えなかった自分の好みや興味、気持ち、など自分らしさに気がつく
- 自分も他人もありのままで受け入れようとする
- これからどう生きていきたいのか
- 自分が本当に大切にしたいことがわかる
- 自分の好きなことがわかる
- 自分のやりたいことがわかる
- 新しく自分の志向や興味を発見することができる
- 自分の可能性を探すことができる
- 人生の目的が見えてくる
海外留学中にゆっくりと人生について考える時間を持たないでいたら、あなたの人生は変わらないかもしれません。
社会人は留学期間中こそ自分にとことん向き合って自分らしさを見つけてくださいね。
社会人だからこそ海外留学で成長する

社会経験のある大人だからこそ、学んだことを身につけ、人生の糧にすることができます。
その理由を私の経験や海外留学したことのある人たちの経験からご説明しますね。
こんなに勉強したことはないと思うほど人生が充実する海外留学
海外留学したらとにかく勉強しなくてはいられない状況に入ってしまうから充実します。
- 渡航費用も、滞在費も、学費もすべて自分持ちなので、ちゃんと学んで成績を上げて学位をとらないと、”もったいない”と思うから、授業をさぼることなど考えないし、居眠りさえするまいと思って勉強する。
- ただ聞いているだけで良かった日本の授業とは違い、質問したり、自分の意見を言ったりして、授業に積極的に参加することも成績として評価されるので、予習が欠かせない。
- 毎週何らかの課題(宿題)が出されるので、休日は遊んでいられない。
- 同時に語学力、特にライティング力を向上させないと学術論文を書けないので、ネイティブの学生よりも頑張らなくてはならない。
大人だからこそ学ぶことが本当におもしろいと思える海外留学
私が現役大学生の時の学び方は高校までと同じで、聞いたことを覚えればそれで良く、そこには学ぶ楽しさやおもしろさがありませんでした。
でも、社会人になって視野が広まり、実社会で考えたり経験したことを経ての海外留学では、大人の学び方ができて学ぶことが本当におもしろいと思えるようになりました。
- 実社会でものごとの多面的な見方が培われたので、授業の内容がすっと入ってくる。
- 学んだことを落とし込んで、自分のものにできる。
- 学問がどのように実社会と関連しているのかを意識するので視野を広げることができる。
海外留学の期間は長い人生のうちほんの少しだけですが、人生でこんなにたくさん勉強したことは無いと思えるほどの経験をします。
これほど学業に打ち込んだことへの充実感と達成経験はきっとあなたを成長させることでしょうし、その後の人生の糧となることでしょう。
海外留学は語学の上達以上に素晴らしいことがあるのです!
何かを始めるのに遅すぎることはない
海外留学には憧れているけれども、”もうこんな年齢だから新しいことにチャレンジするには遅い”と思ってあきらめようとしている方がいるかもしれません。
でも、何かを始めるのに遅すぎるということはないのです。
私は40歳にして海外留学をしました。
若い人たちに混じって学生になるなんてちょっと恥ずかしいと思っていたことは、ニューヨークに行って吹き飛びました。
誰も年齢なんて聞かないし、気にしないのです。実際、私よりも年上と思われる学生さんも少なくなくて、とても励まされました。
そういえば、入学願書の生年月日欄がoption(任意項目)となっていて、必須記入項目でなかったことにも驚きました。
記憶力の点では若い人よりも努力が必要ですが、理解力や経験をもってカバーすることはできましたから、学ぶにおいて年齢は障害にならないと思います。
日本では、高校を出たら大学に進むのが一般的ですが、アメリカ人はまず社会に出て自分で学費を稼いで大学に行くという考えの人に多く出会いました。
海外留学を考えているのなら、自分の考え方も変えてみたらいいと思います。
もし、”社会人だから、この年齢だから、海外留学は難しいかも”という思いに縛られているのだとしたら、何をやっても自分を変えることなんてできないと思います。
人生を変えたいなら、とにかく、一歩前に踏み出してみてはいかがでしょうか!
まとめ
いかがでしたか。あなたが今、人生を変えたいと思っているのなら、海外留学をおススメします。その理由は、あなたが実社会に生きてきた社会人であるからこそなのです。
- 異文化との出会いが考え方に影響し、人生が変わる
- 自分に向き合うので、自分らしさを発見する
- 社会人だからこそ海外留学で成長する
また、何かを始めるのに遅いということはありません。若くないから、この年齢だからという考え方をまず変えて、人生を変える海外留学に向かって一歩前に踏み出してみましょう。