東京とニューヨークを比較ーどちらが都会?

ニューヨーク好きが高じてついに住んでしまった東京出身の私ですが、住んでみると東京ってニューヨークに全然負けてないどころか、ニューヨークよりもずっと都会だと感じました。

「ロスト・イン・トランスレーション」・「キル・ビル」(2003年公開)、「バベル」(2006年公開)など東京をロケ地としたハリウッド映画に映し出された東京はすごく素敵な都会でした。

そして最近、東京を訪れる外国人観光客がどんどん増えています。だからもしかしたら東京はニューヨークよりも魅力的な都市になっているのかもしれないと思いました。

そこで今回はニューヨークと東京とはどちらが都会なのか比較してみることにしました。

[渋谷のスクランブル交差点]

東京とニューヨークのどちらが「都会」なのかを比較する前に「東京」と「ニューヨーク」の地域的な範囲についてハッキリとさせておきますね。

ここで比較する「東京」は東京23区だけにします。

「ニューヨーク」とはニューヨーク市のことで、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドの全部で5地区が含まれます。

さて、どちらが都会かをどのようにして比較したらよいでしょうか?

「都会」の定義にそって比べてみましょう。

「都会」とは、人口が多い行政府がある、そして商工業や文化活動が盛んなところです。

ではまず、人口を比較してみましょう。

東京とニューヨーク、人口はどちらが多い?

2018年の東京23区の人口総数は9,396,595人に対して、ニューヨーク市は8,398,748人です。

人口が多い点では東京の方がニューヨークよりも「都会」だと言えます。

ちなみに面積を比較すると、東京vsニューヨークは、619k㎡ vs 784k㎡で東京の方が狭いのですが、感覚的にはニューヨークの方が狭く感じます

その理由のは、多くの人たちがニューヨークだと思っている所は「マンハッタン」だからなのです。

実はマンハッタンはニューヨーク市の5地区のうち一番狭い地域なのです。

しかも東京の山手線の内側(約60k㎡)とほぼ同規模で、千代田区、中央区、港区、新宿区を合わせたくらいの面積しかありません。

でも、こんなに狭い地域で起こることが常に世界中から注目を浴びているというのはスゴイですよね。

東京とニューヨーク、どちらが混んでいる?

 [ニューヨークのタイムズスクエア]

言うまでもなく東京の方が混んでいるのですが、一応人口密度を計算してみましょう。

東京vsニューヨークの人口密度は、15,180人/k㎡ vs 10,712人/k㎡です。

しかも、昼間の東京には他県から人の流入があるので、昼間の人口が約1200万人に膨れ上がります。

道理で東京はどこへ行っても混んでいるわけです。

でもニューヨークでは”混雑している”と言えるのはタイムズスクエアのある42番街周辺あたりだけなのです。

それでも現地のアメリカ人が、”42番街はいつも大混雑で困る”と言うので、”東京はどこに行っても42番街だらけよ”と言ったら驚かれました。

東京を訪れる外国人観光客の中には、渋谷などの混雑ぶりを面白がっている人たちがいるようですが、東京人としては喜べませんね。

観光のしやすさで比較するとどちらが都会?

東京の人気観光スポットは、渋谷、原宿、新宿、六本木、銀座、秋葉原、浅草などですが、広範囲に散らばっているので移動に時間がかかってしまいます。

一方、ニューヨークはタイムズスクエアをはじめとして人気の観光スポットがマンハッタンに集中しているので、1日でマンハッタンを全部回ってみることだってできます。

つまりニューヨークでは見どころのスポットがコンパクトにまとまっているので、観光のしやすさでいえばニューヨークの方が都会だと言えます。

ニューヨークはアメリカの首都じゃない!

さて、次の「都会」の定義は「行政府があること」です。

東京は日本の首都ですので行政府がありますが、ニューヨークはアメリカの首都ではありません。

ですから東京の方が「都会」です。

ちなみに、アメリカの首都は「ワシントンDC」というところですが、アメリカ人以外の人からは、ニューヨークがアメリカの首都だとよく間違われるようです。

またワシントンDCがある場所も西海岸のワシントン州だと思われてしまいますが、まったく反対側、東海岸のメリーランド州とヴァージニア州に挟まれたポトマック川河畔にあります。

ともかくニューヨークには行政府がないものの、金融街「ウォールストリート」(Wall Street)や国連(United Nation)などがあり、いろいろな面で世界に与えるインパクトは首都ワシントンDCよりも大きいようですね。

文化活動では東京とニューヨークのどちらが都会?

[ニューヨーク ブロードウェイの劇場街]

人口の多さや行政府があるかという点の他、「都会」であることの要素は「商工業や文化活動が盛んである」ことが含まれます。

でも商工業や文化活動において東京とニューヨークを比較するには膨大なデータを集めなければいけないのでここでは比較することができません。

ただし一つだけ私が比較できるのは、自分の専門分野である「演劇」の文化活動に関してですけれども、圧倒的にニューヨークの方が「都会」です。

ニューヨーク観光には「ブロードウェイでミュージカル観劇」は欠かせませんよね。

そんなブロードウェイには「オン・ブロードウェイ劇場」と呼ばれる大劇場の数は40件と中小規模の「オフ・ブロードウェイ劇場」が8件もあり、アメリカ国内ばかりではなく世界中から観客を集めています。

1年間の観劇者数は13,317,980人、全作品の総興行収入は1,373,253,725米ドル(2015~2016年度)だということですが、そう言われても演劇に興味のない方にとってはこれがどんなにすごいのか分からないですよね。

実はそのすごさを説明することができません。何故なら東京の劇場の観客動員数や興行成績が公表されていないので東京と比較できないからです。

ただ、客席数が1000席以上の演劇・ミュージカル専用の劇場は東京に10件ほどしかないということから推して知るべしですね。

まとめ 東京とニューヨークを比較して結局どちらが都会?

いかがでしたか。「都会」とは、人口が多い行政府がある、そして商工業や文化活動が盛んなところという定義をもとに、東京とニューヨークを比較してどちらが都会かを考えてみました。

人口では東京、首都があるということでは東京の方がニューヨークよりも都会であることはハッキリしましたね。

でも商工業や文化活動ではどちらが盛んかどうかについては客観的なデータを用いて比較できませんのでこの項目は抜かします。

となると結局、東京の方がニューヨークよりも都会であることになりました。

ご納得がいきますでしょうか?

さてこのように東京をニューヨークと比較する気持ちの中には何があるのでしょうか?

そこにはもしかしたらコンプレックスのようなネガティブな思いがあるのかもしれません。

東京で生まれ育った私もそうでした。世界の最先端を行く大都会ニューヨークに比べて東京はすごく遅れているので”こんなところにいたらダメだ”と思い、ニューヨークに行きました。

でもニューヨークに3年間住んでみたところ、ニューヨークの遅れているところとか、都会らしくない田舎っぽい面をたくさん見つけたのでした。

ニューヨークはイメージ的にはカッコいいけれども、中から見たら東京ほどトレンディでオシャレじゃないですし、住みやすい都市を目指して日々邁進している東京にかなり遅れをとっているのです。

ですから私も東京の方が都会だと思います。

ただ私は、新しさや清潔さ、便利さよりも自由でユニークなものを求めているニューヨークは、いつも何かやらかしてくれるんじゃないかという期待があって面白いなと思います。ちょっと田舎っぽいところもかわいらしいなと思っています。

とにかく東京もニューヨークもそれぞれの魅力がありますので、両方にぜひ訪れてそれぞれの素晴らしさを体験してみてくださいね。

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